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あれから10年

震災から10年…この時に仙台で仕事があるのもタイミングなのかと思い、終了後、仙台市の荒浜へ。
10mもの津波が襲ってきたとは到底考えられないくらい、ものすごく穏やかな表情の海。沢山あったであろう住宅や海沿いの松林も生命も根付いた暮らしも何もかも全てを飲み込んでいった津波。更地の状態となった現地は新たに作られたかさ上げ道路と防潮堤、新たに松が植林された広大なスペースには流されずに残った松がまばらに立っており、亡くなられた方々の慰霊碑、津波で残された住居跡や避難場所となり2階まで津波が押し寄せ、その傷後を残している荒浜小が震災遺構として公開されており、現地に立ち見渡すと自然災害がどれほど恐ろしいことなのか伝わってきます。そして、ガレキの撤去からここまで、どれほどの努力があったんだろうと思うと、まだ復興途上であるとは思いますが、生命の悲しさを感じる反面、人間の逞しさ、力強さを感じ、自分ができることを一生懸命にすること。まわりの方々を大切に感謝を忘れず、生命や財産を守る住まいを一生懸命つくること。生命大切に一生懸命生きることなんだろうなと思ったのでした。

改めて震災で亡くなられた方々に哀悼の意を表するとともに、復興に向けてご尽力されている皆様に敬意を表します。そして、被災された方々に温かく穏やかな生活が戻ることを心よりお祈りしています。